三菱電機は、CC-Link IEフィールドネットワーク対応のシンプルモーションユニット「RD77GF」を発売した。高度なモーション制御が可能で、マスター局としての機能も持つため、システム構築のコストを抑えられるという。
三菱電機は2015年12月25日、1つのネットワークでさまざまなフィールド機器を自由に接続できる、シンプルモーションユニット「RD77GF」を発売した。CC-Link IEフィールドネットワークに対応しており、高度なモーション制御が可能になる。
CC-Link IE フィールドネットワークは、モーション制御に必要な同期性とEthernetの汎用性を両立させたもので、1つのネットワークでサーボアンプ、I/O、高速カウンタなどのフィールド機器を接続できる。
RD77GFは、ファンクションブロック(FB)などのシーケンスプログラムの作成や、シンプルモーションユニットのパラメータ設定、サーボ調整、デバッグなどを1つのエンジニアリングソフトウェアのみで対応。サーボ指令通信周期に合わせて、同期エンコーダ値、シートの張力値、印字出力などのデータを入出力できるため、モーション制御の幅が広がる。
また、スイッチングハブを接続することで、スター型/ライン型/スター・ライン型混在のネットワーク構築を設定レスで変更できる。スイッチングハブの空きポートにケーブルをつなぐだけでフィールド機器の設置が可能だ。
サーボアンプ「MR-J4-GF」をRD77GFと組み合わせて使用すれば、高度な同期制御・補間制御が可能となる。MR-J4-GFは、MR-J4シリーズの制御機能を継承しており、CC-Link IEフィールドネットワークに標準対応。複数軸の位置決め、同期制御などのモーション制御が可能な「モーションモード」と、1軸での位置決めに対応する「I/Oモード」があり、用途によって使い分けられる。
RD77GFはCC-Link IE フィールドネットワークマスター・ローカルユニット相当のリンクデバイス、マスター局としての機能も装備。そのため、システム構築のコストが削減できる。
さらに、事務所や現場のどこからでもパラメータ設定、フィールド機器の情報収集が可能。位置決め、速度・トルク、カム、アドバンスト同期などの幅広い制御により、X-Yテーブル、包装機、コンバーティングなどのさまざまな機械に対応する。シーケンスプログラムからポイントテーブル方式の位置決めデータを始動することで、簡単に補間や軌跡制御といった位置決め制御ができる。
ギア、シャフト、クラッチ、変速機、カムなどの機械機構をソフトウェアに置き換えた同期制御に加え、カム自動生成機能を搭載。軸ごとに同期制御の始動、停止ができ、同期制御軸と位置決め制御軸の混在が可能となった。
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