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» 2015年12月14日 13時00分 公開

M&Aの成果を示すオムロン、新規参入のロボットや産業用PCなどを披露SCF2015(2/2 ページ)

[三島一孝,MONOist]
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デルタ タウの高速コントローラー「PMAC」も出展

 また、オムロンでは、2015年7月に米国のモーション制御機器メーカーである「デルタ タウ データ システムズ(Delta Tau Data Systems、以下、DT)」の買収を発表。DTは1976年創業のFA(ファクトリーオートメーション)関連企業。モーション制御に特化したコントローラーの専業メーカーで、世界最高水準のモーション制御を可能とするコントローラー「PMAC」を開発、製造、販売しており、高い技術開発力とシステムインテグレーション力が特徴となっている。

 SCFの会場では、PMACによる高速同期制御を実演。モーション制御周期50μ秒/4軸の高速クローズドループ制御で複数のモーターを同期制御するデモを行っていた。DTについてもコントローラーなどの一体開発についてはこれからだが、システムとして組み合わせた提案は可能であり、既に共同提案などを進めているとしている。

photo DT社のPMACを使った高速同期デモ。画面上部の基板がDTのコントローラー(クリックで拡大)

産業用PCを新たに投入

 これらの買収による製品領域の拡大に加え、新たにPLC(プログラマブルロジックコントローラー)だけでなく、産業用PCを投入する方針も明らかにし、参考出品モデルを展示した。同社はPC用の高度なCPUなどを搭載しオープンスタンダードを効果的に活用した高機能PLC「Sysmac NJシリーズ」などを展開。コントローラーの高度化に力を注いできた。

 ある意味で産業用PC(IPC)と性能的には大きな違いがなくなりつつある中で「オムロンのラインアップとして、あらためて制御と一般の事務作業とを併用できるIPCへのニーズが高まってきた」(ブース担当者)とし、新たに産業用PC「Sysmac IPC」の投入を決めた。

 コントローラーと産業用PCでは、「どちらが良いか」という議論が起こりがちだが、あくまでもオムロンでは「産業用PCもコントローラーもそれぞれラインアップとしてそろえていく。それぞれの利点があり、製造現場に合った機器をて提案していく」(同)としている。投入時期は未定だが「2016年前半になるだろう」(同)という。

photo オムロンが新たに投入を計画する産業用PC「Sysmac IPC」(右側の機器)(クリックで拡大)

オムロンの「ILO+S+R」戦略

 オムロンでは、インダストリアルオートメーション領域におけるILO+S(インプット、 ロジック、アウトプット+セーフティ)に、R(ロボット)を加え「ILO+S+R」として、事業展開を進めていく方針を示している。今後は、これらの新たに買収した機器群や新規参入製品の同一プラットフォーム上での制御を実現し、製造業のモノづくりの工程における自動化領域の拡大を推進していく狙いだ。

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