M&Aの成果を示すオムロン、新規参入のロボットや産業用PCなどを披露SCF2015(1/2 ページ)

オムロンは、オートメーション技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)において、買収を発表したデルタ タウ データ システムズやアデプト テクノロジーの製品群を披露。オムロン製品との複合提案を進めていく方針を明らかにした。また産業用PCなども新たに投入する方針を示した。

» 2015年12月14日 13時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 オムロンは、オートメーション技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)において、買収を発表したデルタ タウ データ システムズやアデプト テクノロジーの製品群を披露。オムロン製品との複合提案を進めていく方針を明らかにした。また産業用PCなども新たに投入する方針を示した。

アデプト社買収で産業用ロボットに参入

 同社は2015年9月に米国の産業用ロボットメーカーであるアデプト テクノロジー(Adept Technology、以下アデプト社)を買収することを発表。SCFの会場では、同社のロボット技術を披露した。

photo オムロンが買収したアデプト社の3軸ロボットアームの「COBRA」(クリックで拡大)

 アデプト社は、米国を拠点とする産業用ロボットメーカーで、製造業の多様なニーズに対応できる幅広い品ぞろえとともに、多様なロボットを制御する技術や、ロボットの目となるビジョンセンサー技術を保有していることを強みとしている。ロボット制御技術では、高速性と滑らかな軌跡制御の両方を実現する技術を持ち、繰り返し精度において業界最速の性能を実現しているという。

 SCFでは、3軸ロボットアームの「COBRA」、パラレルリンクロボットの「HORNET」、モバイルロボットの「LYNX」などを披露。製品としてはオムロンの制御技術との、技術的な統合はこれからとしているが、複合提案などは順次進めていくとしている。

photophoto アデプト社のパラレルリンクロボットの「HORNET」(左)、モバイルロボットの「LYNX」(右)(クリックで拡大)
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