トヨタ自動車が4代目となる新型「プリウス」を発売した。JC08モード燃費で40.8km/l(リットル)を達成した「Eグレード」の税込み価格は242万9018円。3代目プリウスで最も燃費が良好かつ安価だった「Lグレード」から約20万円の値上げとなっている。
トヨタ自動車は2015年12月9日、4代目となる新型「プリウス」を発売すると発表した。新世代ハイブリッドシステムの採用によって、一部グレードに限られるものの、JC08モード燃費で40.8km/l(リットル)を達成した。また同社が今後開発する車両の基本的な方向性を示すTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームの採用により、2009年5月発売の3代目プリウスまでが環境性能の二の次になっていた走行性能を大幅に向上している。
税込み価格は、燃費40.8km/lを達成した「Eグレード」が最も安価で242万9018円。この他のグレードのJC08ノード燃費は全て37.2km/lとなっている。税込み価格はそれぞれ、「Sグレード」が247万9091円、「S“ツーリングセレクション”」が262万8327円、「Aグレード」が277万7563円、「A“ツーリングセレクション”」が292万6800円、「Aプレミアム」が310万7455円、「Aプレミアム“ツーリングセレクション”」が319万9745円だ。
これに対して、3代目プリウスの税込み価格は、JC08モード燃費が32.6km/lと最も良好な「Lグレード」が223万2000円だった。他グレードのJC08モード燃費は全て30.4km/lで、税込み価格はSグレードが238万6286円、S“ツーリングセレクション”が259万2000円、「Gグレード」が259万2000円、「G“ツーリングセレクション”」が279万7714円、「G“ツーリングセレクション・レザーパッケージ”」が343万5428円。
燃費が20%以上向上し、走行性能も高められているため、新型プリウスは3代目プリウスよりもおおむね値上がりしている。例えば、最も安価な新型プリウスのEグレードは、3代目プリウスのLグレードから約20万円の値上がりとなっている。ただし、中核グレードのSグレードは価格差が約9万3000円、S“ツーリングセレクション”は価格差が約3万6000円など値上げ幅は最安価グレードよりも小さい。
また、本革シートなどを採用する最上位グレードで見ると、新型プリウスのAプレミアム“ツーリングセレクション”が3代目プリウスのG“ツーリングセレクション・レザーパッケージ”より25万円近く安価であったりするなど、必ずしも値上げになっているとはいえないようだ。
新型プリウスでは、Eグレードを除く全てのグレードで、新開発の四輪駆動システム「E-Four」を搭載する4WDモデルも選択できる。4WDモデルの税込み価格は、Sグレードが267万3491円、S“ツーリングセレクション”が282万2727円、Aグレードが297万1963円、A“ツーリングセレクション”が312万1200円、Aプレミアムが330万1855円、Aプレミアム“ツーリングセレクション”が339万4145円。2WDモデルとの価格差は約20万円だ。
なお、4WDモデルのJC08モード燃費は34.0km/lとなっている。
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