国内最大規模の組み込み技術総合展示会「組込み総合技術展 Embedded Technology 2015(ET2015)」が開幕した。今回は新たにIoT総合技術展「IoT Technology 2015」を併催し、2万5000人の来場を見込む。
最新テクノロジーからベーステクノロジーまでが一堂に集結する、国内最大規模の組み込み技術の祭典「組込み総合技術展 Embedded Technology 2015(ET2015)」が2015年11月18日、パシフィコ横浜にて開幕した。今回は新たにIoT総合技術展「IoT Technology 2015」を併催し、2015年11月18〜20日の会期内にて、2万5000人の来場を見込む(特集:「Embedded Technology 2015」)。
「IoT Technology 2015」が併催となっているが、メイン会場であるパシフィコ横浜のホールで明確なゾーン分けが行われているのではなく、訪問する限りは前回と同様の光景が眼前に広がる。ただ、IoTに関連する事例の展示が目立っており、組み込み業界にとってIoTが身近な存在になっていることをうかがわせる。
また、会場では製品や技術紹介のみにとどまらず、基調講演の他、車載システムや自動運転、画像認識、人工知能などについて、100以上に及ぶ講演やテクニカルセッションが開催される。
基調講演としては「自動運転を見据えた車載制御システムの安全基盤技術動向〜ISO 26262のセカンドエディションとサイバーセキュリティ〜」(日本自動車工業会 電子安全性分科会会長 トヨタ自動車 川名茂之氏)、「交通事故死傷者ゼロに向けた自動運転・通信技術」(SIP 自動走行システム サブPD、トヨタ自動車 CSTO補佐 葛巻清吾氏)、「ビッグデータのボトルネックを探せ〜IoTで儲ける、唯一の原則〜」(日立製作所 研究開発グループ 技師長 矢野和男氏)、「エンジニアの目を輝かせる新しい価値創造の仕組み〜IoTで何を創り出すか〜」(ドコモヘルスケア 社長 竹林一氏)が行われる。
加えて特別講演には日本の組み込み業界に多大な影響を与え続けている東京大学 教授 坂村健氏や日本版Industry 4.0ともいえるIVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)理事長の西岡靖之氏、車載用ステレオカメラ開発で著名な東京工業大学 准教授 実吉敬二氏、組み込みRuby「mruby」を推進するRubyアソシエーション理事長のまつもとゆきひろ氏らが登壇、IoTや自動運転や人工知能、Industry 4.0など注目の話題についての解説も行われる。
また、新たなイベントとして「組込みIoTハッカソン」も行われる。これは会期初日の11月18日午前に課題が発表され、課題に即した成果物を最終日の11月20日までに発表するもの。主催は組込みシステム技術協会(JASA)で、実行委員長は慶応大学 准教授の白坂成功氏が務める。
各社展示については特集:「Embedded Technology 2015」にて随時お伝えしていく。
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