横河電機は、安全計装システム「ProSafe-RS」を機能強化した「ProSafe-RS R4.01.00」の開発と、N-IOループ確認・設定ソフトウェアにProSafe-RS対応機能を追加した。システム構築・設置の工数削減、工期短縮に貢献する。
横河電機は2015年10月26日、安全計装システム「ProSafe-RS(プロセーフ・アールエス)」を機能強化した「ProSafe-RS R4.01.00」の開発を発表した。
今回の機能強化では、入出力装置のラインアップが追加され、N-IO(Network I/O)ループ確認・設定ソフトウェア「FieldMate Validator(フィールドメイト・バリデーター)」に「ProSafe-RS」対応機能が加わった。
既存のフィールドI/O装置「FIO」では、機器ごとに異なる入出力信号に合わせてモジュールを選択する必要があったが、今回新たにラインアップしたフィールドI/O装置N-IOでは、1台で多様な入出力信号に対応するモジュールを用意。アナログ、デジタル信号に関しては、点ごとに信号の種類をソフトウェアで設定できるようになった。センサーの種類や配置を変更する際に、入出力モジュールの交換や膨大な配線の変更をする必要がなくなるため、工数削減と工期短縮につながるという。
また、ProSafe-RSに対応したN-IOループ確認・設定ソフトウェアFieldMate Validatorは、フィールド機器とフィールドI/O装置の接続のみで接続・動作確認ができるようになった。これは安全計装システムとして業界で初めてだという。
さらに同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」が採用する「AD(オートメーション・デザイン)スイート」にProSafe-RSのエンジニアリング環境を統合。入出力に関するシステム設計を行う際には、CENTUM VPのシステム構築画面からProSafe-RSを設計できる。ADスイートの制御プログラムの変更履歴管理機能を利用すれば、改修時にこれまでのプログラムの変更点が明確になり、作業漏れに起因する無駄な工数を減らせる。
発売時期はProSafe-RS R4.01.00が2015年11月27日から、ProSafe-RSに対応したFieldMate Validatorは12月上旬を予定している。
FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.