SAP SEは、新しいクラウドソリューションサービス「SAP Vehicles Network」を北米地域で提供開始する。同サービスにより、ドライバーは給油代金の支払い、駐車場の予約、路上駐車料金の支払いなどがネットワーク経由で行えるようになる。
SAPジャパンは2015年10月22日、SAP SEが新しいクラウドソリューションサービス「SAP Vehicles Network」を北米地域で提供開始すると発表した。
SAP Vehicles Networkは、IoT(モノのインターネット)に対応したSAP HANA Cloud Platformを基盤とするクラウドベースのサービスだ。企業はドライバーに対して、デバイスや車両の種類を問わずに、安全で利便性の高いモバイル・自動車向けサービスを提供可能になるという。
今回同社では、給油スタンドでのモバイル決済サービスを提供するため、Samsung Pay、Fidelity National Information Services、Zipline、P97 Networksと協業。また、空き駐車場情報の提供と支払いプロセスの統一に向け、ParkWhiz、Parking Pandaなどの大規模駐車場事業者とも提携した。これらの提携によりドライバーは、モバイルウォレットやモバイルアプリを使って給油操作の開始、給油代金の支払い、駐車場の予約、駐車場施設のゲートの開閉、路上駐車料金の支払いなどがネットワーク経由で行えるようになる。
さらに、コネクテッドカーの先進的な技術を持つIntelligent Mechatronic Systemsも、走行距離に応じた自動車保険などを同サービスと共に提供する。
協業するサムスン電子では、モバイル決済ソリューションのSamsung Payの利用範囲を将来的に給油スタンドまで拡大するとしている。
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