適正在庫を可能にするクラウド型基幹系業務アプリケーションを発売製造ITニュース

富士通は、クラウド型基幹系業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA OM V10」を発売した。製造業や流通業、卸売業において、将来の需要と供給に基づく最適な在庫維持の手配業務が可能になる。

» 2015年10月28日 09時00分 公開
[MONOist]

 富士通は2015年10月14日、販売・在庫・購買・生産・保守などをクラウド上で管理する、基幹系業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA OM V10」(以下、GLOVIA OM V10)を発売した。製造業や流通業、卸売業向けで、将来の需要と供給に基づく最適な在庫維持の手配業務が可能になるという。

 GLOVIA OM V10は、米セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド基盤「Salesforce App Cloud」上で動作し、国内では初というMRP(資材所要量計画)機能を搭載している。同機能により、データベース上に入力された商品の部品構成表や現在の在庫状況、出荷納期、リードタイムなどを分析し、適切な在庫管理・受発注のスケジュール管理を可能にした。

 また、今後の需要・供給の予測などの情報を基に、MRPの計算で算出された推定在庫の推移をカレンダー形式で照会できる。スケジュール遅延によって発生する在庫の欠品や過剰在庫の発生を予測するため、追加の手配や手配納期・数量の変更などに適切に対応できる。

 モバイル端末用の画面により、操作性・視認性も向上。修理結果の実績報告や保守パーツ在庫確認などがモバイル端末に合った入力画面で操作できるため、サービスエンジニアがアフターサービスなどの保守現場で入力できる。

 日本での販売価格は、1ユーザー当たり月額7500円から。同社では、2017年度までに3万ライセンスの販売を目指すとしている。

photo 「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA OM V10」のサービス体系

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