パイオニアは、中国の検索大手である百度(Baidu)のテレマティクスサービス「CarLife」に対応した車載情報機器の開発/製造受託企業第1号に認定されたと発表した。2015年11月から、自動車メーカー向けに対応機器の出荷を始めるという。
パイオニアは2015年9月29日、同社の中国現地法人である先鋒電子(中国)投資有限公司(パイオニア中国)が、中国の検索大手である百度(Baidu)のテレマティクスサービス「CarLife」に対応した車載情報機器の開発/製造受託企業第1号に認定されたと発表した。同年11月から、自動車メーカー向けに対応車載機の出荷を始めるという。
スマートフォンと車載情報機器を連携させるサービスと言えば、Appleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」が知られている。カーナビゲーションの他、電話やメール、SNS、楽曲再生などをスマートフォンの通信機能を使って利用できることを特徴とする。車載情報機器側は、中型サイズのディスプレイとカーオーディオ機能だけを備えていればいいので、導入コストは従来のカーナビゲーションシステムより安価で済む。
CarLifeのサービスは、中国版のCarPlayやAndroid Autoといえる内容になっている。CarLifeアプリを導入したスマートフォンと対応車載情報機器を接続すれば、カーナビゲーションや交通情報、音楽、電話の他、天気予報などのコンテンツサービスを利用できる。
接続はUSBケーブルによる有線、もしくはWi-Fiによる無線を選べる。操作は車載情報機器側のタッチパネルで行う以外に、音声認識も可能だ。対応スマートフォンは、iPhoneとAndroidスマートフォンとなっている。
CarLifeの開発パートナーには、パイオニアの他、Audi(アウディ)、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)、Hyundai Motor(現代自動車)、General Motors(GM)グループの上海GMといった自動車メーカー、Delphi(デルファイ)、Harman(ハーマン)、Huawei(ファーウェイ)、パナソニックなどのティア1サプライヤが名を連ねている。
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