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» 2015年09月17日 06時00分 公開

日産「グリップスコンセプト」はコンパクトクロスオーバーの“極限”に挑戦フランクフルトモーターショー2015(2/2 ページ)

[朴尚洙,MONOist]
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ロードレース用自転車の「軽さ」とラリーカーの「強さ」を融合

 グリップス コンセプトのスポーティーさのモチーフになったのは、「ツール・ド・フランス」などで用いられるロードレース用自転車と、1970年代に活躍した日産自動車の「フェアレディZ(240Z)」ベースのラリーカーだ。ロードレース用自転車からは一切の不要な装飾を排除したかのような「軽さ」とラリーカーの「強さ」のコンビネーションによって「究極の敏しょう性を生み出している」(同社)という。

1970年代に活躍した「240Z」ベースのラリーカー 1970年代に活躍した「240Z」ベースのラリーカー。「グリップス コンセプト」と同様に、赤と黒をメインにしたボディカラーが特徴だ(クリックで拡大) 出典:日産自動車

 「ハイテクでありながらシンプル」というロードレース用自転車から着想を得て、炭素繊維強化樹脂フレームの上に表情豊かなボディパネルを装甲被覆材のようにかぶせている。デザインの至るところでむき出しの炭素繊維強化樹脂が使われており、フロントドア構造の先端部にあるブーメラン形状など、特徴的な部分を強調している。

 また240Zをはじめとするラリーカーは、スポーツカーがベースであることによりロングフードでファストバック(ルーフからリヤエンドまでなだらかに落ちてくる形状)であり、ラリー対応のために車高も高くなっていた。これらの特徴と、赤と黒をメインにしたボディカラーがグリップス コンセプトに反映されている。

 車両デザイン表現のコンセプトは、「ジュネーブモーターショー2015」で公開したコンパクトハッチバックのコンセプトカー「Sway(スウェイ)」と同様に「エモーショナル・ジオメトリー」を採用した。グリップス コンセプトにも、スウェイと同様に、Vモーショングリル、フロントとリヤのブーメラン型ランプ、フローティングルーフ、キックアップCピラーが取り入れられている。

 ドアは、フロントがガルウィング式、リヤが後ろ開きのハーフドアになっている。シート構成は2列というよりも、スポーツカーと同様に2+2となっている。3スポークの22インチホイールも、ロードレース用自転車に着想を得たもので、グリップス コンセプト用に特別に作った軽量でありながら強靭な高圧タイヤを装着している。

「グリップス コンセプト」のドアを開いた状態(左)と3スポークのタイヤホイール(右)(クリックで拡大) 出典:日産自動車
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