Qualcomm(クアルコム)の電気自動車(EV)向けワイヤレス充電技術「Halo」が、スイスのティア1サプライヤに採用された。
Qualcomm(クアルコム)は2015年7月29日(米国時間)、スイスのティア1サプライヤBRUSA Elektronik(以下、BRUSA)と、電気自動車/プラグインハイブリッド車向けワイヤレス充電技術の特許ライセンス契約を締結したと発表した。BRUSAは、クアルコムのワイヤレス充電技術「Qualcomm Halo(以下、Halo)」の特許を使用し、主要自動車メーカーとともに電気自動車向けワイヤレス充電の実用化に向けて取り組むという。
契約を締結したBRUSAは、電気自動車用パワーエレクトロニクスを扱う企業。「Inductive Charging Shystem(ICS)」という、自動車に対して安全/高効率に電力伝送可能なワイヤレス充電システムのパイオニアだ。同社は「FRAME テクノロジー」と呼ばれる、ワイヤレス充電が可能な長方形状のコイルを開発しており、今回のHaloの技術と合わせ、ワイヤレス充電システムの市場利用に向けて取り組んでいく。BRUSA CEOのJosef Brusa氏は「私たちはガソリンベースの技術よりも持続可能なエネルギーである電力のワイヤレス充電を現実にする」と意気込みを述べている。
また、クアルコムのワイヤレス充電担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーであるSteve Pazol氏も「この契約締結により、Haloの展開はさらに拡大していく。主要自動車メーカーにもさらなる進化と発明をもたらすと信じている」とコメントした。
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