英国のレーシングチームであるDrayson Racingは、車両重量1000kg以下の電気自動車(EV)レースカーで世界最速となる時速204.185マイル(約328.6km)を達成したと発表。その様子が映像で公開されている。
英国のレーシングチームであるDrayson Racingは、車両重量1000kg以下の電気自動車(EV)レースカーで世界最速となる時速204.185マイル(約328.6km)を達成したと発表した。同チームが開発した「Drayson B12 69/EV electric Le-Mans Prototype」によるもの。2007年に記録された時速175マイル(約281.6km)を時速29マイル(約47km)上回り、国際自動車連盟(FIA)の公認記録となった。
記録達成に使用したDrayson B12 69/EV electric Le-Mans Prototypeは、最高出力480kWのモーターと容量20kWhの電池パックを搭載する仕様で、1000kg以下の車両重量を達成している。なお、ベース車のモーターは最高出力が640kW、電池パックの容量が30kWhで、Qualcommの20kW出力のワイヤレス充電システムを搭載するなどした試験車両である。Qualcommは2013年1月、Drayson Racingと18カ月間のスポンサー契約を結んでいる。
Drayson Racingは、2014年の開催が予定されている、EVのフォーミュラカーレース「Formula-E」(関連記事:電気自動車のF1「Formula E」が2014年に開幕、第1戦はリオデジャネイロ)への参戦を表明している。今回のチャレンジは、Formula-E参戦に向けて、同チームの技術力を示すためのものだ。
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