説明員さんに話を聞くと、「新型シエンタは、ファミリー向け、特に30代女性をターゲットに作られたクルマ」と解説してくれました。あ、あれ? 女性向け?
MONOistの編集記者であるという事実をいったん棚に置いておくとして、「女性向け」と言われた時に感じたリアクションは「えっ、ほ、ほんと?」でした。第一印象は、われわれ女子(とくくっていいものか悩みますが)が常套句として使う便利ワード「かわいい」ではなく「かっこいい」だったからです。
新型のシエンタは低床フラットフロア、ゆとりある広々とした車内空間の実現を特徴としてあげています。しかし、やはりそのせいで「大きく」見えるせいなのか、どちらかと言うと「かっこいい」「早そう」「スポーティだ」という感想を抱きました。強いて女性向けという意図をくみ取るならば、確かにこのシエンタを「男性」に見立てると非常にかっこよく思える気もしました。そのぐらい、男らしいクルマだな、というのが第一印象でした。
しかし、初めて行った自動車の発表会で、半日かけてシエンタに触れたことで、すっかりシエンタに対する愛着が湧きに湧いてしまいました。テレビで流れるシエンタのCMを見る度に、家族に自慢してしまう始末です。「いらない」と思っていた自動車運転免許も、「いつ取ろうか」と計画を練り始めました。取得したその時は、一番にシエンタの乗り心地を確かめにいきたいな、と思った取材でした。
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