除菌消臭水生成器は、同社の電解水生成の技術を基に開発した製品だ。専用原液(ほぼ食塩水と同等)を電解して得た次亜塩素酸(HClO−)類を水道水に溶かし込んだのが除菌消臭水になる。次亜塩素酸類を溶かした水を弱アルカリ性〜弱酸性に調整すると殺菌力を高められるため、既に清掃分野などで利用されているという。
展示した除菌消臭水生成器は、除菌消臭水を出す口が2つある2ポートタイプ。蛇口から除菌消臭水をそのまま出すポートと、洗濯機のすすぎ時に除菌消臭水を使えるような連携機能を持つポートがある。「病院で使う衣類やシーツは、吐しゃ物や排泄物、血液などによって汚れることが多い。それらを洗濯する際に除菌消臭水生成器を使えば、ただ水道水で洗濯するよりもはるかに除菌性能が高い」(同社の説明員)という。
マイクロ波センサモジュールは、テレビチューナーやパラボラアンテナのLNB(Low Noise Block Converter)などで培った高周波部品技術の応用によって開発した製品。周波数24GHzのマイクロ波によって対象の細かな体動を計測できる。計測した体動からは、独自アルゴリズムによって心拍と呼吸数を導き出すことが可能だ。
ワイヤレスで計測できるだけでなく、体動から導き出した心拍などの精度についても、一般的な脈拍計(パルスオキシメーター)などと同程度(平静時で±10%以内)を実現している。
「主な用途で想定しているのが高齢者などの見守りシステム用のセンサーだ。センサーにカメラを使う場合、見守られる側がカメラで見られているという事実を嫌がることが多い。浴室やトイレであればなおさらだ。マイクロ波センサモジュールのマイクロ波は、金属でなければ透過するので、ベッドの裏側など目立たない場所に設置できるというメリットがある」(同社の説明員)としている。
なお、マイクロ波センサモジュールは2015年7月末から量産を始める計画だ。
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