急性心筋梗塞の早期診断マーカー向けに測定試薬を発売 : 医療機器ニュース
アークレイは、積水メディカルが製造・販売する急性心筋梗塞の早期診断マーカー「H-FABP」の測定試薬「ラピッドチップ H-FABP」を発売した。血漿または全血検体から、簡単に短時間でH-FABPを測定できる。
アークレイは2015年6月28日、積水メディカルが製造・販売する急性心筋梗塞(AMI)の早期診断マーカー「H-FABP」の測定試薬「ラピッドチップ H-FABP」を全国の医療機関に向けて発売した。
ラピッドチップ H-FABPは、専用装置「ラピッドピア」を用いて、急性心筋梗塞の早期診断マーカーとして有用なH-FABPを血漿または全血検体から定量測定できる試薬となる。希釈などの前処理が不要で、測定時間も約10分と短いため、救命救急や緊急検査の現場にも対応できる。また、1検体ごとの測定試薬が封入されたモノテストタイプの試薬形態を採用し、測定時のロスもないという。
測定対象は、EDTA-2Na,、EDTA-2K、ヘパリンLiおよびヘパリンNaによる血漿または全血で、測定範囲は2.0〜160ng/mL。販売価格は2万7000円(税別)となっている。
同社では、ラピッドピアと専用試薬シリーズの販売について、積水メディカルと販売協力契約を締結している。装置の他に、専用試薬「ラピッドチップ BNP」「ラピッドチップ Dダイマー」も販売しており、今回新たにラピッドチップ H-FABPを追加した。
測定装置 ラピッドピア(左)、迅速測定診断薬 ラピッドチップ H-FABP(右)
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