文字の輪郭線は線分を小刻みにつないだような形になっているので、要素を分解して編集しやすくします(図19:手順は「要素選択→オブジェクト範囲をマウスで指定→右クリックしたらメニューから「分解」を選択」)。
続いて、「面取コマンド」を使ってそれぞれの角を丸めていきます。今回はR1にしてみます(図20:手順は「面取→丸面(円半径)を選択→半径を入力」)。
余分な線分は、「削除コマンド」と「線切断コマンド」を使ってきれいに消します(図21)。
全ての作業が終わったら、ファイルに名前を付けて任意のフォルダに保存した後、「DXF形式」でも保存します(図22:手順は「ファイル→エクスポート→DXFファイル」)。
以上で「ペットのネームプレート」CADデータの出来上がりです。
次回は、作成したDXFデータをCAMソフトに取り込んでGコードを作成してみたいと思います。
藤崎 淳子(ふじさき じゅんこ)
長野県上伊那郡在住の設計者。工作機械販売商社、樹脂材料・加工品商社、プレス金型メーカー、基板実装メーカーなどの勤務経験を経てモノづくりの知識を深める。紆余曲折の末、2006年にMaterial工房テクノフレキスを開業。従業員は自分だけの“ひとりファブレス”を看板に、打ち合せ、設計、加工手配、組立、納品を1人でこなす。数ある加工手段の中で、特にフライス盤とマシニングセンタ加工の世界にドラマを感じており、もっと多くの人へ切削加工の魅力を伝えたいと考えている。
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