東芝ソリューションは、次世代モノづくりソリューションの第1弾として、生産現場の次世代化を見据えたMESソリューションを刷新し、販売を開始した。自動化生産機能を強化した他、OPC UA規格にも対応した。
東芝ソリューションは2015年3月25日、次世代モノづくりソリューションの第1弾として、生産現場の次世代化を見据えたMESソリューションを刷新し、販売を開始した。より高度な自動化生産や製造装置/PLCとの連携などが可能になるという。
同社では、2003年より工程進捗(しんちょく)管理を中心としたMES(製造実行システム)ソリューション「LotViewer」を提供してきた。今回発売されたMESソリューションは、自動化生産機能である「ダイナミックディスパッチ機能」と「自動搬送インタフェース機能」を強化。各工程の装置処理待ち状態時に、どのロットを着工するかを判断・指示する着工ディスパッチ機能や、搬送ディスパッチと連携した自動搬送指示インタフェース機能などにより、半導体・電子デバイス製造の自動化生産プロセスの他、自動化生産を進める他業種にも適用可能となった。
また、装置連携・制御の国際規格インタフェースであるOPC UA規格にも対応した。OPC UAインタフェース対応を搭載したことで、PLC/CNC/ロボット/RFIDなどの現場装置との接続がセキュアな統一ネットワークで構築できる。
さらに、MESソリューションと製造ビッグデータの分析基盤を連携させる機能を搭載。これにより、ビッグデータ分析側ではMESが持つ着完工のデータや装置状態などの情報を使った分析が可能となり、MESソリューション側では分析結果をフィードバックするなど、ビッグデータを駆使した高度な自動化生産が可能になるとしている。
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