Raspberry PiとディスプレイとはHDMIで接続して利用するのが一般的と思われるが、デフォルトでは解像度が1280×720ピクセルなど低く設定されている。フルハイビジョン対応のディスプレイを使っている場合は、1920×1028まで解像度を上げることができる。
まずはコマンドラインから以下のように入力する。
$ sudo nano /boot/config.txt
ここ出ててくる「nano」は、Windowsのメモ帳のようなテキストエディタだ。ここから「uncomment to force a specific HDMI mode(this will force VGA)」という項目にある「hdmi_group」「hdmi_mode」の値をそれぞれ「2」と「82」にセットすればよい。これで1080pに対応した画面へと変更される。
hdmi_groupにはCEAとDMTという2つの規格に沿った設定が可能だが(CEA=1、DMT=2)、CEAはTV出力をするとき、DMTはPC用ディスプレイに出力するときに設定する、と考えてよい。つまり今回は、PC用ディスプレイで1080pを出力する設定、という意味になる。hdmi_modeの値はこちらのサイトを参考にしてほしい。
Linuxの「X Window System」は、WindowsやMacのようにGUIでの利用を可能とするものだ。起動するにはシェルから「startx」とすればよい。Linuxをいじったことがある人ならおなじみのコマンドだろう。Raspberry Piには「LXDE」というデスクトップ環境が提供されている。
LXDEを起動した画面。タスクバーにはファイルマネージャーやコンソール画面を起動するアイコンもある。左のイチゴアイコンをクリックするとメニュー表示が可能。「ゲーム」という項目には「Minecraft」も用意されているこれでひと通りデスクトップ環境の設定までどうやらこぎ着けた。次回はWindows PCなどとリモート利用する方法について紹介していこう。
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