富士電機は、200V系大容量無停電電源装置「6000DX」シリーズを発売した。従来機種と同一サイズで出力電力を11%高めたことで、設備の省スペース化が可能になるという。
富士電機は2015年3月9日、200V系大容量無停電電源装置(以下、UPS)「6000DX」シリーズを発売した。金融システムや生産ライン、医療施設などに設置されるサーバ向けとなる。
UPSは、落雷などの自然災害や突発的な事故などで停電・瞬低が発生した際に、コンピュータ・精密機器の誤動作を防ぐために電力を供給する製品となる。現在、日本国内では、老朽設備・機器の置き換え(リプレイス)が本格化しているという。
今回発売された6000DXシリーズは、従来機種と同一サイズで出力電力を11%向上させた。装置内部の放熱性を高めたことなどによるもので、設置面積当たりの出力電力としては、業界最高になるという。100kVAタイプの場合では、従来機種は出力5kWのサーバ18台へ電力を供給したのに対し、20台への供給を可能にした。これにより、設備の省スペース化に貢献できる。また、従来機種と設置面積が同一のため、置き換えも容易だとしている。
表示・操作画面は、従来機種の5.7インチから7インチに拡大した。大型タッチパネルのため、運転状態が見やすく、操作性も向上しているということだ。
ラインアップは、装置容量100kVA/200kVA/300kVAの3種類。いずれも常時インバータ給電方式で、入出力電圧は200Vまたは210V、相数は3相3線、周波数は50/60Hz共用、定格負荷力率は1.0(0.7〜1.0)となる。サイズはそれぞれ、幅800×奥行き1000×高さ1900mm、幅1200×奥行き1000×高さ1900mm、幅1400×奥行き1000×高さ1900mmとなっている。
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