ドローンを使った空中撮影やロボット重機の操縦など、ロボットの電波利用が拡大する中、周波数帯の拡大や最大空中線電力の増力にむけた検討が開始される。
総務省は2015年3月12日、ロボットにおける電波利用の高度化について、電波利用政策についての機関である情報通信審議会へ諮問した。
ロボットの電波利用についてはこれまで2.4GHz帯や5GHz帯などの汎用周波数帯を使用してきたが、無線操縦や画像データ送信などロボットにおける電波利用の拡大が見込まれる中、政府「ロボット新戦略」の提言もあり、技術的な検討が必要との判断だ。
諮問資料のなかでは「ロボットの利用できる周波数帯は複数存在するものの、ドローンなどの普及により、特に高画質、長距離の画像伝送用途へのニーズが高まっており、使用可能周波数の拡大、最大空中線電力の増力に向けた検討が必要」と述べている。
情報通信審議会へは答申希望時期として2016年3月(平成28年3月)を希望しており、答申が得られた場合、省令改正など所要の制度整備を実施する。
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