エナジー・ソリューションズが、ドローンを利用した太陽光発電パネルの赤外線検査サービス「ドローンアイ」を提供開始した。作業時間は2メガクラスで約15分、コストは既存方式の3分の1に低減する。
エナジー・ソリューションズは2016年9月12日、ドローンを利用した太陽光発電パネルの赤外線検査サービス「ドローンアイ」を提供開始した。赤外線カメラを搭載したエンルート製ドローンによる自動航行でパネルを監視し、検査報告書はクラウド経由で登録したメールアドレスに送られる。
改正FIT法によって太陽光発電における保守管理の重要性が高まっており、モジュールの赤外線(IR)検査も重要な検査項目となっている。しかし、メガソーラークラスの全数IR検査はコストの問題からあまり行われておらず、同社が提供するサービスは「既存検査方法に比べて約3分の1」(同社)のコストで検査を実施可能であるとしている。
ドローンアイは検査装置としてのドローンと運行管理のクラウドを組み合わせたもので、クラウドからはドローンを制御するステーションに航路を含めた飛行情報などを送り、ドローンからは撮影情報をクラウドに送り、解析する。解析した情報はクラウドにて報告書とされメールアドレスに送られる。
サービスで検出可能な異常はモジュール汚れなどの「セル」、ガラス割れなどの「モジュール」、はんだ不良などの「クラスタ」、コネクター損傷など「ストリング」の4項目で、検査の所要時間は2メガワットクラスで15分程度としている。運行および撮影データのセキュリティ対策としてはサイバートラストの「セキュアIoTプラットフォーム」によって保護される。
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