町工場が持てる技術とアイデアを直径2cmのコマに注ぎ込むコマ大戦。今年は海外勢や高校生も加わり、いっそうの盛り上がりを見せた。“世界一”に輝いたのは、考え抜かれた超異端コマ。優勝コマがどうしてルール違反ではなかったのか説明しつつ、カジミツ松宮氏による構造図と共にその仕組みについても触れる。
2015年2月15日、横浜港大さん橋国際客船ターミナルの大さん橋ホールで「全日本製造業 世界コマ大戦 2015」が開催された。2012年に始まった全日本製造業コマ大戦は、第3回となる今回、世界大会へと規模を拡大した。
大会には各地域の予選を勝ち抜いた、高校生3チームを含む国内18チーム、海外11チームの計29チームが参戦し、トーナメントで方式で優勝を争った。海外からはボリビア、インドネシア、ベトナム、タイ、韓国、アメリカの6カ国からの参加となった。
開会式は、コマ大戦の発起団体である心技隊の隊長であり、全日本製造業コマ大戦協会 会長のみどりかわけんじ氏による、各国語での「こんにちは」というあいさつで始まった。
コマ大戦は製造業を盛り上げるとともに、さまざまな技術を持つ企業間がつながることによる仕事面での効果も求めて始まった。みどりかわ氏は「今日からは世界中の製造業の仲間たちとつながり、一緒に仕事をしていこう」とあいさつした。
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