ヤマハの次世代ドライブユニットが軽量化と性能向上を加速させる2015年末には新型“モビリティ”を投入予定(1/2 ページ)

ヤマハ発動機は2015年度の同社の電動アシスト自転車事業の方針について説明。次世代ドライブユニットの搭載による車両重量の軽量化と走行性能の向上に取り組む。また、2015年4月10日よりPASシリーズの新型モデルとなる「PAS CITY-C」と「PAS CITY-X」を発売すると発表した。

» 2015年02月27日 08時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]

 ヤマハ発動機は2015年2月26日、東京都内で同社の電動アシスト自転車「PAS」に関する記者会見を開き、2015年度のPAS事業の方針について説明した。また、同年4月10日よりPASシリーズの新型モデルとなる「PAS CITY-C(以下、CITY-C)」と「PAS CITY-X(以下、CITY-X)」を発売すると発表した。


電動自転車市場は安定推移、さらなるシェアの拡大へ

ヤマハ発動機 ビークル&ソリューション事業本部 SPV事業部 事業部長の森本実氏

 会見ではヤマハ発動機 ビークル&ソリューション事業本部 SPV事業部 事業部長の森本実氏が2015年度のPAS事業に関する説明を行った。森本氏は電動アシスト自転車の市場動向について「2014年は増税があったものの、日本国内における電動アシスト自転車の販売台数は前年比6%増の47万5000万台であり、他の消費財より安定した成長を見せている。また、2014年時点でのPASのユーザー平均年齢は48歳。2000年から比較すると10歳以上下がっており、順調にユーザー層も拡大している」と語った。

ヤマハ発動機の2014年における電動アシスト自転車の販売実績(左)と2015年の販売計画(右)(クリックで拡大)

 ヤマハ発動機の2014年の電動アシスト自転車の販売台数は、前年比15%増の15万台で、国内シェアは同1.5ポイント増となる31.6%となった。また、電動アシスト自転車本体の販売に加え、同社が他のメーカーに供給しているドライブユニットを含めた場合の国内シェアは前年比2ポイント増の53%だ。森本氏は2015年度の方針として、販売台数は2014年比7%増となる16万台、国内シェアは同0.4ポイント増の32%、ドライブユニット単位での国内シェアを同1ポイント増の54%に引き上げる計画を明らかにした。

次世代ドライブユニット搭載モデルの拡大を推進

 ヤマハ発動機は2014年11月に、軽量・コンパクト・高性能と高い環境性能の両立を目指す「GREEN CORE」コンセプトに基づいて開発した次世代ドライブユニットを発表している。従来のドライブユニットと比較して、最大トルクなどの性能を維持しながら、容積を約16%、重量を約20%低減しており、さらにレアアースの使用量を35%削減するなど、環境への配慮もなされている(関連記事:電動自転車「PAS」がバッテリー1個分軽くなる、次世代駆動ユニットで進化)。

従来のドライブユニット(写真左)と、2014年11月に発表された次世代ドライブユニット(写真右)。容積を約16%、重量を約20%低減している

 この次世代ドライブユニットは、PASシリーズの2015年モデルから順次搭載が進められている。森本氏は「ユーザーからは、取り回しの良いもの、つまりより軽量な電動アシスト自転車が欲しいという要望が強い。今後はPASシリーズのラインアップに、より軽量かつ高性能になった次世代ドライブユニットの搭載を進め、軽量化へのニーズに応えるとともに、充電時間の短縮や走行距離の向上を進めて魅力的な製品ラインアップを展開していく」と説明した。

PASシリーズの2015年モデルの特徴(左)と、2015年2月時点での製品ラインアップ一覧(右)(クリックで拡大)

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