速度計や回転計、燃料計などさまざまな計器を1つにまとめた電装部品がコンビネーションメーターだ。単にメーターと呼称されることもあるが、急速に採用が広がっているマルチインフォメーションディスプレイによって、車両に関する情報を格段に分かりやすくドライバーに伝達できるようになっている。
読者の皆さんが、自動車のメーターと聞いて真っ先にイメージするのはどんなものでしょうか。
最も代表的なメーターはスピードメーター(速度計)だと思いますが、ご覧の通りタコメーター(回転計)、フューエルメーター(燃料計)、オドメーター(積算計)も内蔵されていますね(仕様によって内蔵される計器は異なります)。
運転に必要なさまざまな情報を集約したこの部品を、単にメーターとは呼ばずにコンビネーションメーターと呼びます。
コンビネーションメーターは、先述したメーター以外に、各種警告灯やシフトインジケーターも備えます。ターボ車であればブースト計もありますね。基本的に車種の特性を基に、コストと相談しながら組み込む計器類を選別します(スポーツカーには必ずタコメーターを入れるなど)。
コンビネーションメーターの究極の姿とも言えるのが、飛行機や宇宙船のコックピットのものでしょう。
自動車とは比べものにならないほどの計器が一面に並んでいますが、それだけ操縦に必要な情報があるという証拠ですね。
最近は、電子制御技術はもちろん、液晶やLEDによる加飾技術も飛躍的に向上していることから、コンビネーションメーターのかっこよさが自動車の高級感や価値の演出に大きく貢献していると言っても過言ではないでしょう。
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