ノギスの使い方の「超基本」について説明します。
3Dモデリングやプリンティングを始めて、身の回りの物をカスタムしたり、あるいはオプション部品を作ったりしたくなったという方もいるでしょう。そんな中で、さまざまな物を測る機会が増えてくると思いますが、定規や巻尺だけでは、いまいちきちんと測れていない感じがするものです。
そこで登場するのが、「ノギス」です。「くちばしっぽいところに測りたいものを挟んで、寸法を測るんでしょ」くらいは、形状で容易に想像付くと思いますが、よく見るといろいろな機構がくっついていて、一体、どうやって使うのか気になってしまうところでしょう。またデジタルではないアナログノギスだと、目盛りの読み方がまず分からないと思います。
デジタルノギスは細かい単位で計測できる上、アナログより楽ですが、お値段が少々張ります。そういうわけで、今回はアナログノギスの使い方の超基本について説明してきます。
ノギスは以下のような構造になっています。
本尺を握り、バーニヤ目盛りに付いている取っ手を親指に当てます。
ノギスに付いているジョウで挟んで測定するのですが、「測定物に対して水平・垂直になるようにジョウを当てること」「少しずつ当てること」を意識します。
一番活躍するのは「外側ジョウ」です。これは分かりやすいですよね。単にジョウでしっかり挟むだけです。試しにiPhone 4Sの外形を測ってみましょう。
溝や穴を測りたい場合は、「内側ジョウ」を使います。これは挟むというより、引っかけるイメージです。外側ジョウと比べて不安定ですが、これも難しいことはありません。
溝の深さを図りたい場合は、デプスバーを溝の底に当て、本尺のお尻を当てます。
デプスバーが細いのでぐらぐらしますが、デプスバーの底と本尺が平行になっていることをイメージして測ってみてください。
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