ローデ・シュワルツ・ジャパンは「オートモーティブワールド2015」で、車車間通信の送受信シミュレーションシステムや、音や電界、磁界などの可視化システムなどの展示を行う。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、自動車技術の展示会「オートモーティブワールド2015」(2015年1月14〜16日、東京ビッグサイト)内の「第7回国際カーエレクトロニクス技術展」において、C2C(車車間通信)の送受信シミュレーションや、音や電界、磁界の可視化システムなどの展示を行う。
C2C関連では、同社のシグナルジェネレータ「R&S SMW200A」と、シグナルアナライザ「R&S FSW」を用いたC2Cの送受信シミュレーションが展示される。R&S SMW200Aは、通信規格IEEE 802.11pに準拠した信号を2系統で独立に出力でき、さらに意図的に妨害波を生じさせることもできる。欧州の自動車メーカーが主導するC2C関連の非営利団体「C2C-CC」が提唱する高度なシミュレーションにも対応可能だという。
また、オシロスコープ「R&S RTO」を用いたシステムの展示も披露される。R&S RTOは、車載LAN規格であるCAN(Controller Area Network)などの通信において問題が発生した場合、原因となるノイズの特定をプロトコル解析と同時に行える。また、通信プロトコルをハードウェア側でデコードすることも可能で、問題のある低速度のデータやIDを発見し、切り分けられるという。今回の展示では、R&S RTOを利用した車載イーサネットの通信規格「BroadR-Reach」のコンプライアンステストが行われる予定だ。
自動車内の騒音の分析や、車体表面上に発生する電界、電気自動車が発生させる低周波磁界の人体への影響を分析するソリューションとして、シグナルアナライザ「R&S FSV」を利用した音・電界・磁界の可視化システムも展示する。さらに、LTE回線を利用した音声通話システムVoLTE(Voice Over LTE)を、無線機テスター「R&S CMW500」とオーディオアナライザ「R&S UPV」を利用して計測するシステムも展示される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.