最終的に「『ゆ』のみ」に落ち着きつつあるうでみさんは、「平仮名の『ゆ』を円筒形に押し出して湯のみにした場合、どこから湯がこぼれるのか分からない」というとてもプロダクト的な課題に到達しました。ここからはまさに“試作”がものをいう世界です。まずは「ゆ」の文字を押し出した湯のみを3Dプリントして水を注ぎ、どこからこぼれるのかを検証したいところです。また同時に、基本設計を見直す可能性も出てきました。例えば、湯のみの側面に「ゆ」の字が盛り上がっている、底面に「ゆ」の文字があるなど……目的によって「ゆ」の文字の配置も異なります。
そして、たまご型ケースの“割り方”の検討をするdyamaokaさん、ドアノブを自宅玄関と同じバータイプにするか再検討に入ったやぎさわさん、心拍数などを計測するデバイスを活用したプログラミングはできるのに試作のためのストッキングをコンビニで買うことに苦労した赤塚さん(笑)たちも、使用シーンの掘り下げから検討すべきものが具体的に見えてきたようです。
検討材料も明確になってところで、いよいよ次は3Dプリンタを活用した試作に挑戦していきます(赤塚さんのプロダクトは恐らく3Dプリンタを使わないと思われますが)。それぞれのプロダクトがどんな姿になるのか? 期待が高まります。
ちなみに、試作に向けて今回のProduct for 1000の取り組みを応援したい! あるいは1000人のうちの1人としてアレがほしい! 開発を手伝いたい! という方がいらっしゃいましたら3Dモデラボ事務局にご一報ください(こちら)。製品化に向けて、一緒に開発しましょう!(次回に続く)
モノづくり素人が“何か”を作る無謀なプロジェクト始動
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デジタルファブリケーション時代のモノづくり――「Product for 1000」【後編】
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