X線TVシステム「SONIALVISION G4」に搭載することで、骨折が疑われる部位の画像診断や、従来は専用装置で行っていた骨密度測定が1台で行える。骨密度測定では、種類の異なるX線を照射し、骨の吸収率の差で骨密度を測定するDXA法を採用した。
島津製作所は2014年11月13日、X線TVシステム「SONIALVISION G4」用の骨密度測定アプリケーション「Smart BMD」を発売した。SONIALVISION G4に搭載することで、骨密度を簡単かつ短時間で精度よく測定でき、骨粗しょう症の診断に必要な検査を1台の装置で行えるという。
Smart BMDを搭載したSONIALVISION G4は、骨折が疑われる部位を撮影する画像診断に加え、従来は専用装置で行っていた骨密度測定も可能だ。特に、腰椎や大腿骨近位部をスキャンする骨密度測定では、種類の異なるX線を照射して骨の吸収率の差で骨密度を測定するDXA法を採用し、精度の高い測定ができる。
SONIALVISION G4の透視機能により、リアルタイムで表示される透視画像を見ながら、簡単に測定部位の微調整・確認ができる。これにより、被検者の負担と計測失敗による再計測を低減した。
さらに、寝台昇降機構により、寝台を47cmまで下げることが可能で、被検者の乗り降りも容易にできる。スキャン時間も9インチ視野時で10秒と短く、検査時の被験者の負担を軽減できるという。
価格は2500万円(税抜き)から(処理用ユニットを含む)で、発売から1年間で20台を販売する予定。同社では、現状専用装置による骨密度測定が主流の整形外科や婦人科、内科などの診療科に対して提案を行い、販売拡大を図るという。
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