住友電工、最大切り込み深さ6.0mmの隅削り刃先交換式カッターを開発FAニュース

刃先交換式隅削りカッター「SEC-ウェーブミルWFX12000型」の低切り込み用途として、最大切り込み深さ6.0mmの「WFX08000型」を開発。小径から中径サイズと、刃数の種類を多く設定し、多刃による高能率加工が可能になった。

» 2014年12月04日 07時00分 公開
[MONOist]

 住友電気工業は2014年11月13日、刃先交換式隅削りカッター「SEC-ウェーブミルWFX12000型」の低切り込み用途として、最大切り込み深さ6.0mmの「WFX08000型」を発表した。発売は同年12月の予定。

 WFX08000型は、小径から中径サイズと、刃数の種類を多く設定し、多刃による高能率加工が可能になった。底面加工面に対し、壁面加工面がほぼ直角となるように刃先交換チップの切れ刃形状を最適化し、優れた壁面精度と面粗さを可能にした。また、刃先交換チップとカッター本体の寸法精度が向上したことで、正面の刃振れ精度0.03mm以下を確保できるとしている。

 チップはネジで締結する方式のため、セッティングが手軽にできるという。高精度に設計されたチップと本体ボディを組み合わせることで、ネジでチップを締結するだけで良好な壁面精度や面粗さが得られる。

 さらに、刃先交換チップは刃先4コーナーが使用できる他、超多層PVDコーティング膜を採用。耐摩耗性・耐欠損性・耐溶着性面で長寿命化し、経済性が向上した。

 ラインアップは、カッター(45型番)、エンドミルタイプ(17型番)、シェルタイプ(21型番)、モジュラータイプ(7型番)の計90種類のボディと刃先交換チップ(81型番)で、鋼やステンレス鋼、アルミなど幅広い材料や鋳物などに対応する。標準価格は、ボディ「WFXM08050RS」が4万3000円、チップ「SOMT080308PZER-G ACP200」が800円。同社では、初年度は2億円、3年後には3億円の売り上げを目指すという。

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