日本精工、工作機械主軸軸受け用グリース「RACEGRD」を開発FAニュース

高荷重条件下における潤滑性能が向上し、従来製品と比べて5倍の耐焼き付き性能を持つという。軸受けに封入したグリースの漏えい量や運転中の温度変動も低減し、グリース寿命の延長や高精度な運転が可能だ。

» 2014年11月06日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2014年10月16日、高速・高荷重条件での運転を可能にする、工作機械の主軸軸受け用グリース「RACEGRD(レースガード)」を開発したと発表した。

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 現在、自動車部品加工機の主軸では、環境配慮や省エネ化の観点からグリース潤滑の需要が高まっているという。グリース潤滑が主流の汎用マシニングセンタでは、小型化と耐荷重性能の向上も求められている。

 RACEGRDは、高荷重条件下における潤滑性能が向上し、従来製品と比べて5倍の耐焼き付き性能を持つという。これにより、自動車部品加工機のオイルエア潤滑からグリース潤滑への置き換え、汎用マシニングセンタの小型化・加工効率の向上に対応できる。

 また、軸受けに封入したグリースの漏えい量が従来製品より低減した他、運転中の温度変動も低減した。特に漏えいしやすい立形主軸におけるグリース寿命の延長や、高精度な運転が可能になり、工作機械の信頼性向上にもつながるという。

 発売は2015年4月の予定で、2016年には40億円の売り上げを目指すとしている。

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