5軸機とくし刃刃物台を持つVIII型、くし刃刃物台回転工具にB軸を搭載したIX型、Y2軸を搭載した対向刃物台とくし刃刃物台を持つX型の3モデルを追加。B軸・Y2軸搭載のXII型と合わせ、4モデルになった。
シチズンマシナリーミヤノは2014年10月6日、最大加工径がφ20mmの主軸台移動型CNC自動旋盤シンコム「L20」シリーズのVIII・IX・X型を発売した。自動車関連部品、医療機器部品、電子機器部品、精密機器部品など向けで、同年10月30日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014」に出展する。
今回発売されたのは、制御軸数が5軸〜6軸の3モデル。基本の5軸機に加え、さまざまなツールレイアウト対応が可能なくし刃刃物台を持つVIII型と、くし刃刃物台回転工具にB軸を搭載したIX型、Y2軸を搭載した対向刃物台とくし刃刃物台を持つX型で、これによりL20シリーズは、既存のハイエンド機「XII型」(B軸・Y2軸とも搭載)と合わせ、計4モデルとなった。
いずれもモジュラーデザインを採用し、軸構成・回転工具装置に加え、さまざまなアタッチメントなどをユーザーの要望に応じて組み合わせることが可能。単純加工のコストパフォーマンス重視から複雑加工などの高機能重視まで、必要な機能に合わせて機種を選択することができる。
また、ツールレイアウトを見直し、工具の取り付け本数を既存機より5本増加(VIII型・X型)し、より複雑な加工ができるようになった。さらに、主軸などモーターの冷却には油冷方式を採用し、熱による変位を抑制したことで、高精度な加工ができる。
加工条件に合わせて、長尺加工に適したガイドブッシュ式と残材短縮に適したガイドブッシュレス式の2方式を短時間で簡単に切り替えることもできる。これにより、トータルランニングコストを抑えることができる。
国内での本体標準価格(税別)は、VIII型が880万円、IX型が1030万円、X型が1010万円。月産台数は、L20シリーズ全体で50台の予定。
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