日本精工、外径8mmの小型・高分解能のエンコーダを開発FAニュース

新たに偏光軸検出方式を採用し、MEMS技術を活用することで、これまで外径φ8mm以下では1000分解能レベルだった最高分解能が3万6000分解能となった。

» 2014年09月26日 07時30分 公開
[MONOist]

 日本精工は2014年9月16日、外径φ8mmの小型かつ高分解能なエンコーダを開発したと発表した。狭いスペースでの高精度な角度検出が可能で、精密計測機器・光学機器、半導体製造装置、工作機械、産業ロボットの指関節などを対象とする。

 新開発のエンコーダは、外径φ8mmという小型サイズながら、世界最高レベルの高分解能を可能にしたもの。新たに偏光軸検出方式を採用し、MEMS技術を活用することで、これまで外径φ8mm以下のエンコーダでは1000分解能レベルだった最高分解能が3万6000分解能となった。これにより、従来は難しかった小さな場所へも適用できる。

 また、180度の範囲で絶対角度を検出するアブソリュート式エンコーダを採用したことで、ロボットの指関節部など、絶対角度の検出が必要な箇所に対応できる。さらにアブソリュート式は、電源を切った際の原点復帰が必要ないため、作業をスムーズに再始動できる。

 同社では、今後ロボットの小さな関節部やウェアラブル端末など、さまざまな用途への可能性を探り、2019年には5億円以上の売り上げを目指すとしている。

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