「チョロQ」の新製品となる「Q-eyes(キューアイズ)」は、センサーで障害物を検知してぶつからないように方向転換したり停止したりすることにより、走行コースに合わせた自動運転が可能。付属の充電器に約10秒間セットすれば約1分間走行させられる。
タカラトミーは2014年9月24日、デフォルメミニカーの玩具「チョロQ」の新製品となる「Q-eyes(キューアイズ)」を発表した。Q-eyesは、動力がプルバックゼンマイ式の従来のチョロQとは異なり、付属の充電器に約10秒間セットすることで充電し、約1分間走行する電気ミニカーとなっている。さらに、Q-eyesの名の通り、目として働くセンサーを搭載しており、障害物を検知してぶつからないように方向転換したり停止したりすることにより、走行コースに合わせた自動運転が可能になっている。発売日は同年9月30日で、税抜きの希望小売価格は3500円。初年度の販売目標台数は10万台。
今回発売するのは、日産自動車が電気自動車「リーフ」をベースに開発した自動運転試験車を模した「QE-01 NISSAN LEAF 自動運転テストカー」、富士重工業の「WRX STI」を模した「QE-02 SUBARU WRX STI」、ダイハツ工業の軽オープンスポーツカー「コペン」の未発売デザインを模した「QE-03 DAIHATSU コペン future included」、日産自動車のスーパーカー「GT-R」を模した「QE-04 NISSAN GT-R」の4車種。Q-eyes本体と、走行コースを作成できるパーツと車庫をセットにした「Q-eyes コースガレージセット NISSAN GT-R」も発売する(希望小売価格は5500円)。
今後のラインアップには、Volkswagenの「Beetle」を模した「QE-05 Volkswagen New Beetle」や、トヨタ自動車のSUV「FJクルーザー」を模した「QE-06 Toyota FJ CRUISER」が予定されている。
Q-eyesは、左右のヘッドランプの下に搭載する赤外線センサーを使って、前方にある障害物を検知できる。Q-eyesの前に手をかざして進行方向を変えたり、ペンや消しゴムなど高さが1cm以上あるもので作った幅15cm程度のコースを自動運転させたりすることができる。ダイハツ工業の「スマートアシスト」やスズキの「レーダーブレーキサポート」などの自動ブレーキ機能は赤外線レーダーを使っているが、Q-eyesの赤外線センサーもベースとなる技術は同じだ。
障害物が車体の正面に現れた場合の動作について2つのモードを選択できる。1つは、バックしてから切り返して障害物をよけ、通常走行に戻るモード。もう1つは、障害物が除かれるまで停止するモードだ。
外形寸法は、全長53×全幅32×全高28mmで、重量は約16g。充電器には単3アルカリ電池2本を使用する。本体の蓄電デバイスはキャパシタを採用しており、10秒という短時間の充電時間と、その充電時間に対して比較的長い1分という動作時間につなげている。
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