日産自動車は2014年9月18日、FRハイブリッドシステムを搭載する「フーガ」、「シーマ」、「スカイライン」、三菱自動車にOEM供給している「ディグニティ」のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、2010年9月〜2014年7月に製造した1万8525台。
日産自動車は2014年9月18日、FRハイブリッドシステムを搭載する「フーガ」、「シーマ」、「スカイライン」、三菱自動車にOEM供給している「ディグニティ」のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、2010年9月〜2014年7月に製造した1万8525台。内訳は、フーガが8670台、シーマが3115台、スカイラインが6645台、ディグニティが95台。
今回のリコールは、FRハイブリッドシステムに関わる、エンジンECU(電子制御ユニット)と走行用モーターインバータECUのプログラム、自動変速機のケースの不具合が原因。エンジンECUのプログラムについては、スロットルポジションセンサーからの信号が異常だと判断してフェイルセーフ制御のためスロットル開度を固定状態にする制御を行う際に、その間にスロットルポジションセンサーからの信号が正常に戻るとスロットルが徐々に開くという不具合を起こすことがある。このため、エンジン回転が徐々に上昇し、アクセルペダルを踏んでいないにもかかわらず加速するおそれがある。
走行用モーターインバータECUのプログラムについては、自動変速機のギヤ位置などの信号を受信する際に通信異常と判定する不具合がある。このため、警告灯が点灯し、最悪の場合走行用モーターが停止して走行不能になるおそれがある。
自動変速機のケースについては、製造が不適切なため亀裂が生じたものがある。このため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が進行し、最悪の場合ケースが破損して走行不能になるおそれがある。
市場での不具合発生件数は、走行用モーターインバータECUのプログラムの関連が14件。他の2つは発生していない。また事故も発生していない。
改善措置は、ECUのプログラムの不具合については対策品への書き換えを行う。自動変速機のケースは、検査を行って亀裂が見つかった場合に良品と交換する。
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