プログラマブルロジックコントローラー(PLC)などへ高速かつ簡単にデータ転送できる。高速の産業用ネットワークEtherCATを経由することで、0.1μmの高精度データをデジタルデータのまま、精度低下なしに伝送できる。
オムロンは2014年6月27日、スマート接触センサー「E9NC-T」シリーズに、アンプユニット(通信タイプ)「形E9NC-TA0」を追加すると発表した。プログラマブルロジックコントローラー(PLC)などへ、高速かつ簡単にデータ転送が可能となっている。
自動車・電子機器業界などでは、生産現場のさまざまなセンサーで取得した情報をビッグデータとして活用することが求められている。そのため、数値化された検査データの取得、オフラインで検査した測定データの取得、また取得データを用いた演算処理の簡易化などの必要性が高まっているという。
形E9NC-TA0は、高速の産業用ネットワークEtherCATを経由することで、0.1μmの高精度データをデジタルデータのまま、精度低下なしに高速(最速1ms)で伝送できるアンプユニット。また、同社のマシンオートメーションコントローラー「Sysmac NJ」シリーズのデータベース接続CPUユニットを併用することで、Microsoft SQL Serverへ直接データ転送が可能となっている。これにより、生産現場からリアルタイムで収集した高精度な検査データを元に、分析できるようになる。
さらに、Sysmac専用のオートメーションソフトウェア「Sysmac Studio」向けのFB(ファンクションブロック)の使用で、最大値・最小値・反り・ねじれ・厚みなど、8種類の複雑な演算が上位機器上で簡単にできる。
また、E3NW-ECTとNJシリーズを使用した場合、センサー通信ユニットに最大30台のアンプユニットをワンタッチで接続可能。従来のアナログ出力タイプの15配線から3配線と、大幅に配線工数を削減できる。さらに、同社のタッチパネルNSシリーズ用のサンプル画面を用意し、設定の変更や段取り替え、予防保全に向けた仕組みの構築を分かりやすくした。
発売は2014年7月1日から、標準価格は1万8500円(税別)。
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