イギリスに本社を置き、製鉄プロセスの上流から下流までをカバーする製品をフルラインで供給する体制を整備し、グローバルな事業ネットワークの構築を目指す。
三菱重工業は2014年5月7日、独Siemensと製鉄機械の合弁会社を設立することで合意したと発表した。
製鉄機械事業における製品ラインアップの拡充とグローバル展開を加速するのが狙いで、2015年1月の設立を予定。製鉄プロセスの上流から下流までをカバーする製品をフルラインで供給する体制整備と、グローバルな事業ネットワークの構築に取り組む。
新合弁会社は、子会社の三菱日立製鉄機械とシーメンスグループがドイツ・オーストリア・アメリカなどに持つ製鉄事業を分割・集約し、イギリスに本社を置く。発足時の従業員は約9000人を予定し、傘下に事業会社を抱えるという。出資比率は三菱日立製鉄機械51%、シーメンス49%とする計画で、最高経営責任者(CEO)は未定。
また、日本、オーストリア、ドイツ、アメリカ、中国、インドの6カ所に地域拠点を置き、全世界をカバーする計画。製品ライン別の事業部は、日本・東京/広島、オーストリア・リンツ、ドイツ・エアランゲンの3カ所に分けて設置する。イギリス本社は、事業部も含めた地域拠点を統括するとともに、販売・マーケティング・顧客管理、調達、製造、研究開発計画などの組織横断的機能を持ち、各拠点のバックアップに当たる予定。
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