記者説明会では、「Java ME Embedded 8を活用したIoTの取り組み」として、村田製作所の採用事例が紹介された。
村田製作所 通信事業本部 コネクティビティー商品事業部 ソリューションサービス部 ソフトウェア開発室 係長 芦谷浩司氏が登壇し、同社が白物家電やデジタルヘルスケア機器などに向けて展開している、無線LAN SmartモジュールでのJava ME Embedded 8活用の取り組みとそのメリットを説明した。
村田製作所の無線LAN Smartモジュールは、Wi-Fiモジュールと32ビットCPUを一体化した製品で、「IoTに向けた最適なモジュール」(芦谷氏)として、既に多くの機器に採用されているという。その一方で、機能的な制約や高機能化への課題なども見えてきたとし、無線LAN Smartモジュールの次期製品開発に着手。単機能・低価格品をラインアップする一方で、高性能・リッチアプリケーションを実現する無線LAN Smartモジュール製品向けにJava ME Embedded 8を採用した。
Java ME Embedded 8を採用することによるメリットについて、芦谷氏は「豊富なライブラリの活用、汎用開発環境の利用が可能となる。また、クラウド側と統一された開発・セキュリティ・管理が行え、クラウド/サーバアプリケーション開発との連携が容易になる。Java ME Embedded 8を搭載することで、当社の無線LAN Smartモジュールの汎用性がさらに向上し、IoTプラットフォームとしての位置付けを高めてくれる」と説明する。
なお、Java ME Embedded 8を搭載した無線LAN Smartモジュールは現在開発中であり、2014年度第4四半期に試作品を、2015年度第1四半期に量産用試作品のリリースを予定している。
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