ワーク加工時の各軸の移動量を最大約20%拡大したことにより、大型部品加工に対応できるようになった。
三菱電機は2014年3月28日、重電・航空機・自動車などで使用する大型部品・金型加工に適したワイヤ放電加工機MVシリーズの新機種「MV4800」を同年4月16日に発売すると発表した。
新製品は従来機種に比べ、ワーク加工時に各軸を移動させる量を最大約20%拡大したことにより、大型部品加工に対応できるようにしたことが特徴だ。さらにMVシリーズで採用している新電源を搭載し、同社従来機と比べて、部品の加工速度を40%向上している。
同社製高効率サーボアンプと磁束を効率よく使用できるシャフトリニアモーターの採用により、電力消費量を最大56%削減した。この電力消費量削減とともにワイヤやろ過フィルターなどの消耗品使用量を抑えることができるようにし、ランニングコストは従来機比で最大43%削減できるという。
さらに、ワイヤ電極線の「自動結線装置」を搭載したことにより、カール率10%までのワイヤを電極線に使用可能としている。
価格は3000万円(税別)。2015年3月期(2014年度)に100台の販売を目標としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.