横浜ゴムは、韓国のクムホタイヤと技術提携の詳細を詰めるための基本契約を締結することを決めた。次世代技術の共同開発によって、高騰する研究開発費の抑制と競争力の強化を目指す。
横浜ゴムは2014年2月14日、韓国のクムホタイヤと技術提携の詳細を詰めるための基本契約を締結することを決めたと発表した。次世代技術の共同開発によって、高騰する研究開発費の抑制と競争力の強化を目指す。
両社は2013年11月29日、タイヤに関する技術提携と株式の持ち合いを前提とした資本提携に向けて協議することで基本合意している(関連記事:横浜ゴムと韓国クムホタイヤが提携に向け合意、タイヤ世界シェアは第5位に)。今回の基本契約は、この基本合意に基づくものだ。
今後は、今回の基本契約に基づき、「共同研究開発契約書」と「ライセンス及び技術交換契約書」といった各種契約の締結に向けた詳細協議を進める。また、両社が相互に株式を持ち合う形での資本提携についても継続して協議を進めるとしている。
横浜ゴムはタイヤの他、工業ゴムやスポーツ用品などの製造販売を行っている。2013年度(2013年12月期)の連結売上高は前年度比7.5%増の6016億円で、このうちタイヤの売上高は同7.8%増の4795億円だった。タイヤ工場は、日本を含め世界7カ国に12カ所を展開。従業員数は約2万人である。
クムホタイヤは、アシアナ航空などで構成される錦湖(クムホ)アシアナグループの中核企業の1つ。2013年の連結売上高(監査中のため参考額)は前年比9.1%減の3兆6990億ウォン(約3538億円)。タイヤ工場は、韓国、中国、ベトナムに8カ所を展開。従業員数は約1万1000人である。
ブリヂストンの調査によると、2012年の世界のタイヤ市場におけるシェアは、横浜ゴムが3.0%で8位、クムホタイヤが1.9%で12位。なお、第1位はブリヂストンの15.3%、第2位はミシュランの14.0%、第3位はグッドイヤーの10.1%となっている。
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