前述の通り、走行競技の結果だけでなく、モデル審査も重要となる。ETロボコン2014では、各部門・クラスの特性に合わせた3つの異なる審査基準を設け評価するという。
デベロッパー部門のプライマリークラスは、ソフトウェアの内容をモデルで正しく表現できているかなど基本的なモデリング能力/要素技術を評価。より上級のアドバンストクラスは、仕様変更への迅速な対応が行える設計になっているか、走行体の特性を生かした制御戦略を採用しているかなど、ソフトウェアアーキテクチャ/制御戦略を評価する。
一方、前回大会から新設されたアーキテクト部門は、モデルの良さや分かりやすさそのものよりもステージ上で行うパフォーマンスプラン(企画書:製品企画の良しあし)が重視される。そのためアーキテクト部門のモデルについては、システム構成・動作原理、パフォーマンスを支える技術要素といった面(システムアーキテクチャ/技術要素)が評価対象となる。「前回大会のアーキテクト部門では、ソフトウェアの詳細レベルの内容を記載してきたチームがみられたが、もっと大粒度のシステム構成や動作原理の方をしっかりと記述してきてほしい」と、ETロボコン本部審査委員長 渡辺博之氏は説明する。
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