Mark Oneは、熱溶解積層方式(FDM)を採用し、樹脂用とカーボンファイバ用に2個のプリントヘッドを備えている。2個のプリントヘッドは対になっていて同時に動くが、印刷はどちらか1個のプリントヘッドでしか行えない。まずは樹脂でベースを印刷し、その上にカーボン、樹脂といった順序で印刷していく。もちろん、片方のプリントヘッドだけを使って樹脂だけ、あるいはカーボンファイバだけで印刷することも可能だ。
対になったプリントヘッド
Mark Oneで印刷した試作品を工程別に展示したもの。試作品の長さは約30cm、厚さは1.5cmほどだ。左から、ナイロン樹脂のベース、その上にカーボンを印刷したもの、さらにナイロン樹脂をハニカム構造に印刷したもの、最後にもう一度ナイロン樹脂を印刷したもの。約5時間で全工程が終了する。試作品の印刷にかかったコストは約30米ドルだという。
Mark Oneは、SolidWorks World 2014で初めて披露された。2014年2月に発売を開始し、同年後半から納品を始める。価格は5000米ドルで、まずは米国内で販売網を拡大する計画だ。
「設計を抜本的に変える」、クラウド利用で構想設計をもっと自由に
米ソリッドワークスは、プライベートイベント「SolidWorks World 2014」で、クラウドベースの構想設計ツールを発表した。設計者同士、あるいは設計者と顧客が、クラウド上で構想設計のモデルを共有でき、リアルタイムに変更したり新しいモデルを追加したりできる仕組みだ。