ロームは、ショッピングセンター業界向け展示会「SCビジネスフェア2014」に初出展し、LED照明やEnOcean対応のスイッチによる無線制御ソリューションなどを披露した。
ロームは、ショッピングセンター業界向け展示会「SCビジネスフェア2014」(会期:2014年1月22〜24日/場所:パシフィコ横浜)に初出展し、LED照明やEnOcean対応のスイッチによる無線制御ソリューションなどを披露した。
衣料品店をイメージしたブースでは、店舗・商業施設などで普及が進んでいるLED照明を設置し、明るい店内を演出。「店舗照明シーン切り替え」と題し、これらLED照明のオン/オフや色の切り替えなどの制御を、EnOcean対応スイッチと特定小電力無線通信で行うデモを実演してみせた。
EnOceanとは、自然界のエネルギーや現在使われていないエネルギーを電力に変換する環境発電(エネルギーハーベスト)技術を応用した、自己発電型の無線通信ネットワーク規格のことである。電源レス、配線レスでどこにでも設置できることから欧州ではビルオートメーションなどを中心に急速に普及が進んでいる。同社は2012年10月に、EnOceanの業界団体「EnOcean Alliance」の主幹メンバーであるプロモーターに就任。以来、EnOcean対応の製品ラインアップの拡充を図ってきたという。
EnOcean対応のスイッチは電磁石の原理を応用しており、スイッチング動作を電力に変換し、その電力を利用して、無線信号を作り出している。この信号を専用のゲートウェイで受信し、920MHz帯の特定小電力無線通信でブース内のLED照明を制御している。
また、店舗・商業施設などでの活用を想定し、同技術を用いた「ワイヤレス呼び出しシステム」も披露。EnOcean対応のスイッチを押すと電光掲示板に「試着中」の文字が表示されたり、従業員を呼び出すメッセージが表示されたりといった機能を実現していた。さらに、ソーラーバッテリー内蔵のEnOcean対応ドアセンサーによる防犯デモも披露していた。「われわれ自身が具体的なアプリケーションを持っているわけではないので、当社のEnOceanに関する要素技術と、パートナー企業のソフトウェア/サービスとを組み合わせることで、さまざまなお客さまのニーズに応えていきたい」と説明員。
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