米国の特許調査企業であるIFI Claims Patent Servicesが発表した、2013年の米国特許取得数ランキングによると、首位は21年連続でIBMが獲得した。3位となったキヤノンが日本企業では最高位。トップ50のうち19社が日本企業となり、18社だった米国企業を抑えて存在感を示している。
米国の特許調査企業であるIFI Claims Patent Servicesはこのほど、2013年の米国での企業別特許取得数のランキングを発表した。首位は21年連続でIBMが獲得した。2位が韓国サムスン電子、3位のキヤノンが日本企業では最高位となった。
首位となったIBMは6809件の特許を取得。2位以下に2000以上の大差を付けた圧倒的な取得数を示している。IBMでは、マシンが学習して推論しより自然な形で人々とやりとりするコグニティブ・コンピューティングなどを推進しており、人口知能「Watson」に関連した「語彙回答タイプでの確信度の評価と適用」など、広範な特許取得が行われている(関連記事:恐るべきIBMの知財戦略、なぜ太陽電池に賭けるのか?)。
日本企業では3825件の特許を取得した3位のキヤノンが最高位。キヤノンは日本企業内では9年連続で米国特許取得数が最も多い企業となっている。
2位には韓国のサムスン電子が入った。同社は4675件の特許を取得している。その他、4位 ソニー(3098件)、5位 米国マイクロソフト(2660件)、6位 パナソニック(2601件)、7位東芝(2416件)、8位 台湾 鴻海(ホンハイ)精密工業、9位 米国クアルコム、10位 韓国 LGエレクトロニクスと続いている。
10位以下を見ると、特許紛争などを世界で繰り広げている米国アップルと米国グーグルが共に大きく順位を上げている。アップルは昨年の22位から13位に、グーグルは昨年の21位から11位にそれぞれ伸ばした。
また、国別で見るとトップ50のうち19社が日本企業となり、地元である米国企業(18社がランクイン)を抑えて国別社数ではトップに立った。その他では韓国企業が5社、台湾企業とドイツ企業が2社、中国、カナダ、オランダ、スウェーデン企業が1社という結果となっている。
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