ダイハツ工業は、2014年前半に発売予定の軽オープンスポーツカー「コペン」に用いる樹脂外板関連の設計データを、アフターパーツメーカーのみならず一般ユーザーにも提供する方針を明らかにした。
ダイハツ工業は、2014年前半に発売予定の軽オープンスポーツカー「コペン」に用いる樹脂外板関連の設計データを、アフターパーツメーカーのみならず一般ユーザーにも提供する方針を明らかにした。提供方法は、新型コペン公式プレサイトなどで知らせる。
新型コペンは、スマートフォンのカバーケースのように樹脂外板を着せ替えできるボディ骨格を最大の特徴としている。この特徴を示すため、新型コペンのコンセプトモデルである「KOPEN」では、2013年11月の「東京モーターショー2013」において「KOPEN future included Rmz」と「KOPEN future included Xmz」という2種類の意匠を提案した(関連記事:ダイハツの新型「コペン」は2014年前半発売、会見の最中には生着替えも!?)。
2014年1月10日に開幕した「東京オートサロン2014 with NAPAC」では、「KOPEN future included Rm1」、「KOPEN future included Rm2」、「KOPEN future included Xm1」という3種類の意匠を披露している。
さらに、この樹脂外板の着せ替えというコンセプトをより浸透させるため、樹脂外板関連の設計データを一般ユーザーにも提供する。3次元CADツールなどを使えば、この設計データを基に自身の好みの樹脂外板を設計することもできる。3Dプリンタの登場によって3次元CADツールの利用者数が急速に増加していることを踏まえ、一般ユーザーへの提供を決めた。
KOPENのチーフエンジニアを務める、ダイハツ工業 技術本部 製品企画部 次長の藤下修氏は、「個別に申し込んでもらう形になるが、一般ユーザーにも設計データを提供するというのは、今までにない取り組みだ。自動車業界のモノづくりに一石を投じることになるのではないか」と述べている。
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