NECは、「第20回ITS世界会議東京2013」において、無線通信で連携するスマートフォンと車載ディスプレイを参考出展した。自動車メーカーと共同開発中の製品で、2015年末〜2016年にかけての市場投入を予定している。
NECは、「第20回ITS世界会議東京2013」(2013年10月14〜18日、東京ビッグサイト)において、無線通信で連携するスマートフォンと車載ディスプレイを参考出展した。自動車メーカーと共同開発中の製品で、2015年末〜2016年にかけての市場投入を予定している。
スマートフォンと車載ディスプレイの無線通信による連携の仕組みは以下のようになっている。スマートフォンの画面や映像/音声データを車載ディスプレイに転送する際には、Wi-Fiをベースに映像データを無線伝送できるMiracastを用いる。車載ディスプレイに表示されるスマートフォンアプリなどの画面を操作した場合、その操作内容はBluetoothを使ってスマートフォンにフィードバックされる。「スマートフォンの画面や映像/音声データの伝送はMiracast、車載ディスプレイ側での操作情報をはじめとする制御信号のやりとりはBluetoothという形で分担することにより、タイムラグの少ないスムーズな連携が可能になる」(NEC)という。
現在販売されているスマートフォンと連携する車載情報機器は、専用アプリしか利用できないことが多い。開発中の製品は、専用アプリ以外のさまざまなアプリも利用できるようになるという。また、スマートフォン側で車載ディスプレイとの連携機能を統括するアプリにホワイトリストを登録し、アプリごとに走行中の表示制限や操作制限も行える。
現時点では、Androidスマートフォンにのみ対応する予定だ。これは、「iPhone」などのiOS端末の場合、Bluetoothによる外部からの無線通信制御に制限を設けているためだ。
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