日産自動車と三菱自動車は、両社が共同開発中のスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車(車両全高が1700mm以上)について、車名とエクステリアデザインを発表した。フルモデルチェンジしたダイハツ工業の「タント」や、ホンダの「N BOX」、スズキの「スペーシア」を含めて、軽自動車の市場競争はさらに激化しそうだ。
日産自動車と三菱自動車は2013年10月3日、両社が共同開発中のスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車(車両全高が1700mm以上)について、それぞれが販売する際の車名とエクステリアデザインを発表した。両社とも先行情報をWebサイトで公開している(日産自動車のWebサイト、三菱自動車のWebサイト)。発売は2014年初頭の予定。三菱自動車は、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)に参考出品することも明らかにした。
ダイハツ工業は、この発表と同日の2013年10月3日に、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車として競合となる「タント」をフルモデルチェンジしている(関連記事:新型「タント」の燃費が「スペーシア」を超えなかった理由)。販売が好調なホンダの「N BOX」やスズキの「スペーシア」(関連記事:スズキの「スペーシア」は「N BOX」より110kg軽い、「タント」とも比較)を含めて、軽自動車の市場競争はさらに激化しそうだ。
日産自動車と三菱自動車は2011年6月、軽自動車の開発・設計・生産を行う合弁企業NMKVを、50%ずつ出資して設立。2013年6月には、NMKVが開発した第1弾車両となるハイトワゴンタイプの軽自動車を市場投入した。日産自動車は「DAYZ/DAYZハイウェイスター」、三菱自動車は「eKワゴン/eKカスタム」という名称で販売している(関連記事:「DAYZ」と「eKワゴン」を競合3車種と比較、装備充実の上位グレードがお買い得)。
今回発表したスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車はNMKVが開発する第2弾車両となる。車名は、日産自動車の通常モデルが「DAYZ ROOX(デイズ ルークス)」で、カスタムモデルが「DAYZ ROOXハイウェイスター」。三菱自動車の通常モデルが「eKスペース」、カスタムモデルが「eKスペース カスタム」である。
DAYZ ROOX、eKスペースとも、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車の必須装備となっている、後席両側スライドドアを採用する。また、DAYZ/DAYZハイウェイスターやeKワゴン/eKカスタムで好評の、紫外線を99%カットする「スーパーUVカット断熱グリーンガラス」や「タッチパネル式オートエアコン」も引き続き採用する方針だ。
DAYZ ROOXの独自装備は、DAYZ/DAYZハイウェイスターと同様に「アラウンドビューモニター」となる見込み。一方、eKスペースは、車室内の空気を循環させるリヤサーキュレーターを搭載し、後席の快適性を向上するとしている。
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