3次元プリンタの価格が半減へ、日本市場の比率高まる:市場調査(2/2 ページ)
日本市場の状況はどうだろうか。台数ベースでは2012年の推定1620台、93億円という市場が、2016年には1万5920台、155億円に成長すると予測した(図3、図4)。
世界市場の予測と比較すると、日本市場の占める台数ベースの比率が、2012年の1.4%から、2016年には2.9%に倍増することが予測から読み取れる。日本市場はパーソナルタイプに勢いがあるものの、平均価格の推移は世界市場とほぼ同じであることも分かる。さらに、金額ベースの予測ではパーソナルタイプ以外が重要であり続ける。
図3 3次元プリンタの市場規模(台数) パーソナルタイプの伸びが著しい。日本市場の予測値である。出典:シード・プランニング
図4 3次元プリンタの市場規模(金額) 金額ベースでは2016年においても、パーソナルタイプ以外が75%を占める。日本市場の予測値を示した。出典:シード・プランニング
同社は今回の調査結果レポートを「2013 3Dプリンターの現状と最新市場動向」として販売している。レポートではプリンタの方式や技術動向についても触れている。
- 3次元プリンタの特許はどうなっている、国内企業に勝機はあるのか
3次元プリンタ(3Dプリンタ)に利用される3次元造形技術。特許に関する調査会社パテント・リザルトによれば、米3D SystemsとドイツEOSの特許が強い。だが、両社に続く3〜5位は日本企業だ。どこだろうか。
- 【2013年版】3次元プリンタの普及のための5ポイント
3D-GAN理事が予想する「3次元業界の2013年」とは。今回は3次元プリンタがメインの「ハードウェア編」。激動の2012年を経て、2013年はどうなっていくか予想する。ベンチャー家電メーカー、いわゆる「プロのMAKERS」たちの動きも業界活性のカギとなりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.