以下は、2012年6月18日に開催されたオブジェット・ジャパンの記者発表会で配布されたプレスキット。ばらばらのパーツで提供され、組み立てるとクラシックカーになる造形サンプルだ。新製品の特徴を効果的に説明するために企画された。
それぞれの部品の材質は異なる(後述)。部品同士のはめ合いのすき間はわずかで、ややきつめの設計になっていた。
今回は、組み立て方を指南するビデオも製作した。ちなみに、このビデオのQRコードが、モデルキットに梱包した組み立て説明書にも印刷されている。
――今回の車の造形サンプルは随分と凝っている印象ですが、デザインはどのように考えたのですか?
グリーン氏:自動車なら、異種の材料を使ったモジュール化がしやすかったので、最初からサンプルモデルの候補に挙がっていました。今回は、各造形材料の特長を伝えるために以下のような構成としました。
この車は、初期のT型フォード(Ford Model T)を参考にデザインしました。ヘンリー・フォード(Henry Ford)氏の「T型は黒である限り、どんな色でもそろえている」という言葉にかけ、「Objetの3次元プリンタはさまざまな種類の材料をそろえている」ことをアピールしてみたのです。
――今回のプレスキットの企画意図は?
グリーン氏:造形したサンプルモデルは、例えば「編集部のデスク上に置いてもらって、それを目にした人たちの間で会話が生まれるきっかけとなるようなもの」「受け取った人の思い出に残るようなもの」を提供したいと考えました。同時に、造形サンプルを受けとった人自身にとっての“製作物”になるように、出来合いのものではなく、あくまでも自分の手を使って組み立ててもらうタイプのものにしました。Objet30 Proが持つ造形材料のラインアップをお見せするために、7種類の材料を使ったサンプルモデルを企画しました。
この記事を読んで下さった読者の皆さんに、このサンプルを先着順にて特別にプレゼントしてくださるとのこと。詳しくは、オブジェット・ジャパンの電子メール(Info.Japan@objet.com)宛てに問い合わせをしていただきたい。
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