「TOYOTA 86」があのサイズなのには理由があった! 理由は生産者にある。
トヨタ自動車と富士重工業は、共同開発車「SUBARU BRZ」「TOYOTA 86」の本格量産を開始した。生産は富士重工業の群馬製作所本工場(群馬県太田市)で行われる。生産能力は両車合わせて初年度で10万台を計画している。
富士重工業は2005年10月にトヨタ自動車との業務提携に基本合意、2008年4月から両社共同でFR車の開発を開始していた。製品企画およびデザインをトヨタ自動車が担当し、開発と生産は富士重工業が中心となっている。エンジンは富士重工業の水平対向エンジンを採用している。プラットフォームは両車両共通の専用プラットフォームを採用している。両車両とも全長4240mm×全幅1775mm×全高1300mm、ホイールベースが2570mmと共通のサイズとなっており、共通のラインでの生産に適した設計になっているとみられる。
富士重工業とトヨタ自動車、ダイハツ工業の3社は共同で日本国内の車両製造体制の再構築を進めている。今回の車両生産に向け、群馬製作所大泉工場の隣接地に完成車組み立て工場を新設した。2011年末からの稼働を目指していたが、2012年3月16日にラインオフ式となった。富士重工業はこの2008年4月の業務提携を機に販売網の再編も進めており、事業構造全体の改革を行ってきた。国内の製造拠点での協業だけでなく北米では2011年9月からトヨタ自動車「カムリ」の生産受託も行っている。
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