ルンバのヒットからも分かる通り、日本では“お掃除ロボット”のイメージが強いiRobot社だが、福島第一原子力発電所 原子炉建屋内の放射線量や温度・湿度などの調査に、同社の多目的作業ロボット「Packbot(パックボット)」が投入されたのを機にそのイメージは大きく変わった。
CEATECに出展したiRobot社の日本総代理店セールス・オンデマンドのブースでは、ルンバの他にも、パックボットや水ふき・雨どい掃除・プール掃除を行う多数のロボットが展示されていた。
多目的作業用ロボット「Packbot(パックボット)」。紛争地域や事故現場など、人間が入り込めない場所で危険を伴う作業や人命救助作業などを行う。――これまでに紛争地域に対して約3500台が導入されている。例えばイラクでは、街の路肩に仕掛けられた爆弾によって多くの米軍兵士が命を落としていたが、PackBotの爆弾処理によって犠牲者が減少し、その功績をたたえられ、米軍より感謝状が贈られたそうだ(参考記事)ルンバの初代機やその先祖とも呼ぶべき歴代の製品が保管されているというiRobot社の「ミュージアム」には遠く及ばないであろうが、CEATECの会場で、その雰囲気を少しだけ味わうことができた。本稿を通じ、お掃除ロボットだけではない、軍事/産業用ロボットメーカーとしてのiRobot社の存在感を感じていただければ幸いだ。
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スマートメーター自体は重要ではない、自律制御が肝だ
「歩行型ロボットは確かにカッコいい。しかし……」――お掃除から軍事用まで手掛けるiRobot社のロボット開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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